この記事を読み終わった後のあなたはきっと、、、
・入金した場合、ポジションを減らした場合、レートが変動した場合、など様々な想定シナリオに対して証拠金維持率がどう変化するか自力でシミュレーションができるようになっている
リスクは自分が何をやっているのか分からないことから生じる。 -ウォーレン・バフェット-
マネースクエアのリスクシミュレーションの使い方分かんないよぅ
Twitterのアンケートでも使い方を理解している方は約3割だけだったね。
ただ、一回覚えれば全然難しくないよ!画面見ながら一緒に理解していこー!
次のブログ記事検討のために10秒お時間下さい🙇
— だっち@FX自動売買×ブログ×副業 (@__dacchi__) January 11, 2023
【あなたのマネースクウェア リスクシミュレーションツールの理解度は?】
このツールが使えれば、円安トレンドのような急激な維持率減少の時に冷静に対応できる可能性が上がるため最低限の使い方は知っていた方がいいのかなと🤔
マネースクエア公式の戦略、または大手ブロガーの戦略を完コピして入金するだけで、あとは”何もしなくても勝手に稼いでくれる“トラリピ。
「どういう仕組みで利益が積み上がっていくのか?」の理解はすごく早い反面、「どうすれば想定外の時に大事なお金を守れるのか?」という守りの知識については後回しになっている方が多いのではないでしょうか?
でもあの人とかあの人の戦略を真似しておけばよっぽどのことが起こらない限り大丈夫なんじゃないの?
うん、よっぽどのことが起こらない限りね。でもさ、よっぽどのことが起きちゃったらどうする??
想定外のことが起きた時に、冷静に状況を把握し対策を考えるためにリスクシミュレーションツールが非常に有効です。
これからリスクシミュレーションツールの使い方を説明していきますが、その前にもしあなたが今、
どうなったらロスカットになるの?
証拠金維持率の計算方法は?
何をしたら証拠金維持率が上がる?
今、ポジション全決済したら手元に残るお金はいくら?
の質問について答えに自信が持てないものがある場合は、先に証拠金維持率を説明した記事を読んで基礎知識を理解して頂くことをお勧めします♪
自分で言うのもなんですが、マネースクエアの証拠金維持率を説明している記事の中で日本一分かりやすい記事だと自負してます!!
早速リスクシミュレーション画面を見てみよう
リスクシミュレーションツールはマネースクエア(FX)にログイン後、「MENU」→「ツール」→「リスクシミュレーション」から見ることができます。
スマホアプリでは見れないので、パソコンで確認しましょう。
このような画面が表示されます。
ぐはぁ、拒絶反応が…
とりあえず今はこの1つだけ理解しておいて!
左の「シミュレーション操作メニュー」で操作した内容が、右の各エリア(レート、ポジションサマリ、口座状況)に反映される。
それでは、早速画面を触りながら使い方を学んでいきましょう!前回の記事でも言いましたが記憶に残すために大事なことは自分事化することです。
可能であれば、是非あなたも同じようにリスクシミュレーションツールを開いて操作しながら理解を深めてみてください♪
また当たり前ですが一応念のため言っておきます。リスクシミュレーションの操作内容があなたの本物のトラリピ口座や注文設定に反映されることはないのでご安心ください。
実際にリスクシミュレーションをしてみよう
[前回の復習] 証拠金維持率を上げてみる
まずは前回記事の復習もかねて証拠金維持率を上げる操作をしてみましょう!
証拠金維持率を上げるためには、
- 有効証拠金を増やす or 必要証拠金を減らす
- 有効証拠金は、入金をすれば増える
- 必要証拠金は、ポジションを減らせば減る
でしたね。
というわけで「①入金」と「②ポジションを減らす」操作をしてみて証拠金維持率が上がるか見てみましょう!
①入金
入金操作は、操作メニューの上から2つ目「入金・出金をしてみる」からできます。
100万円入金してみましょう。
さあ、どうなりましたでしょうか?
・口座状況(上段:当初/下段:シミュレーション)
・シミュレーション操作履歴
が変わっているはずです。
100万入金したから、証拠金維持率が上がった!
“100万円を入金した”という操作履歴も1行登録されてるね。
②ポジションを減らす
「ポジションを減らす」つまり保有ポジションを手動決済するという操作をしてみましょう。
操作メニューの「ポジションを決済してみる」からできます。任意の通貨ペアのポジションを決済して、ポジションを減らしてみましょう。
・ポジションサマリ(シミュレーション)
・口座状況(上段:当初/下段:シミュレーション)
・シミュレーション操作履歴
が変わったことを確認してください。
ポジションを減らした結果、必要証拠金が減り、証拠金維持率がさらに上がったことが確認できました!
さて、ここまでの操作で最初に言った「操作メニューで操作した内容が、右側の各画面に反映される」ということは理解できたはずです!
次からは、円安トレンドを想定シーンとして、他の操作メニューを用いたシミュレーションを行い、さらに理解を深めていきましょう♪
[想定シーン] 円安トレンド クロス円が売り注文レンジ上限まで上昇したら・・・
今回は説明を分かりやすくするため売り注文レンジ上限値でシミュレーションをします。
クロス円がさらに価格上昇し、売り注文レンジ上限を上抜けた場合どうなる?のシミュレーションについては是非ご自身でトライしてみてください♪
2022年はすごい勢いで円安が進んで、一気に証拠金維持率が下がり不安になった方、たくさんいるのではないでしょうか。
「もし、このまま円安が進み保有しているクロス円通貨ペアの価格が売り注文レンジの上限まで達したら維持率はどうなっちゃうのか?」
これをリスクシミュレーションツールで確認してみましょう!
まずは、クロス円の各通貨ペアの売りレンジで仕掛けた注文の上限値を確認します。
レートの修正値が分かったのでここからリスクシミュレーションツールを使っていきます。
レートを変更してみる
操作メニューの「レートを変更してみる」でクロス円3通貨ペアのレートを変更します。
むむ、どこを修正すればいいんだろう?
まずはEUR/JPYからやってみようか。EUR/JPYの売りレンジの上限は?
さっきの表だと、、150円
そうだね。それをEUR/JPYのBIDかASKのどちらかに入力する。どっちかな?
売りだからBIDかな。ASKは何もしなくていいの?
どちらかに入力したら、片方の値はスプレッドに従って勝手に変わるから大丈夫だよ♪
ここでEUR/JPYのレートを変更して確かめたいことは
・EUR/JPYが売りレンジの上限まで達する
・売りレンジの新規注文が約定し保有ポジションが増える(=必要証拠金が増える)
・証拠金維持率はどうなるか?
となります。
売りレンジの最後の新規注文である「EUR/JPY 150円で売りの新規注文」を約定させたいのでBIDの値を「150円」にします。
今回は売りレンジにいる通貨ペアで説明していますが、買いレンジにいる通貨ペアで同様のことをする場合は買い注文レンジの下限値の値をASKに入力してシミュレーションすることになります。
売りレンジは上限、買いレンジは下限。んーなんか分からなくなりそう
迷ったら「含み損が増えるのはどっち?」と考えるといいかも!
買い注文の場合、新規注文約定後に価格が下がると含み損が膨らむ。 → 注文レンジの下限値
売り注文の場合、新規注文約定後に価格が上がると含み損が膨らむ。 → 注文レンジの上限値
証拠金維持率が377%か。かなり下がったけどロスカットはまだ大丈夫だね。
数値として可視化されると冷静に受け止めることができるよね。
次はAUD/JPYも同様に売り注文レンジの上限まで変更してみます。(EUR/JPYと同じ操作なので詳細なスクリーンショットは割愛します)
165%!ロスカット見えてきたね。含み損が増えることで有効証拠金が減り、新規ポジが増えて必要証拠金が増えているね。
最後にCAD/JPYもレートを修正してみようか!さーどうなるか!?
圧倒的ロスカット!!!!
ぐはぁ!
だっち氏、さっき「鈴さん戦略にレバレッジかけて運用してる」って言ってたけど、素直に鈴さん戦略だったらどうなってたのかな?
お、この後の説明に繋がるナイスパス!
鈴さんの自分年金戦略では、7通貨ペア0.2間隔の場合、推奨している必要資金は740万です。
一方で、私は預託証拠金が440万となんと300万も少ない資金で運用してます。
なにゆえ!?
「投資は自己責任」を大前提に話すと、
・有事の際は300万以上の入金できるキャッシュ有
・トラリピの資金を抑えて資金効率を上げる
・その分の資金を他の流動性の高い投資で運用
をしてるんだ
もう一度言いますが、投資は自己責任です。このやり方を推奨しているわけではありません。
実際に先ほどのシミュレーション結果に対して、「300万入金」をした場合の結果は以下の通りです。
証拠金維持率が187%となり、ロスカットされていません。
さて、円安トレンド時のクロス円上昇を想定シナリオとしてシミュレーションをしてみましたがいかがでしたでしょうか?
思ってたより簡単な操作だったかも。
でしょ?最後にその他の操作メニューの簡単な紹介と、リスクシミュレーションツールの注意点を説明します!
その他操作メニューの簡単な説明
以下操作ですが、必要になったときに参照すればよいので飛ばしてもらってもOKです!
ポジションを持ってみる
入力した内容のポジションを新規で持ちます。
「トラリピ注文を追加設定したいけど、それが全部新規注文された場合、証拠金維持率がどうなるか知りたい。」という場合に使うイメージです。前述の通り、私はレバレッジをかけて運用しているのでトラリピ注文を追加する場合は必ず使ってます。
日数を進めてみる
例えば、今現在あなたがマイナススワップポイントが激しいEUR/JPYのショートポジションを大量に保有しているとしましょう。
その状態で1ヵ月後の累計マイナススワップポイントがどれくらいになるのか?といったようなことを調べる場合に使う機能になります。(※一カ月後のEUR/JPYのスワップポイントは分からないのであくまで現時点のスワップポイントでの試算)
指値・逆指値注文一覧をみる
約定していない指値・逆指値注文一覧になります。この画面から注文を取り消すことも可能です。
ポジション一覧をみる
保有ポジションを一覧でみることができます。参照のみでこの画面から手動決済するなどのシミュレーション操作はできません。
すべての指値・逆指値を取消す
新規・決済全ての指値・逆指値注文を取り消すことができます。
この操作を先にして、先ほど円安トレンドのシミュレーションでクロス円のレートを売りレンジの上限まであげた場合は、新規ポジションを注文キャンセル済なので増えません。保有ポジションに対してレート変動による必要証拠金増加が発生するのみとなります。
リスクシミュレーションツールの注意点
ご注意ください
・リスクシミュレーションにて試算いただいた結果はあくまで参考値です。実際の口座状況と若干の差異が生じることがありますので、あらかじめご了承ください。
https://qa.m2j.co.jp/faq/show/4834?category_id=71&return_path=%2Fcategory%2Fshow%2F71%3Fpage%3D1%26site_domain%3Ddefault%26site_domain%3Ddefault%26sort%3Dsort_access%26sort_order%3Ddesc&site_domain=default
マネースクエアの公式QAのリスクシミュレーションの使い方がわかりませんというページから引用した記載です。
シミュレーションはあくまでシミュレーションでしかありません。自分がたてた想定シナリオに対してどういう結果になるのかを確かめているに過ぎないので想定シナリオ通りでなければ違う結果となります。
そのため、個人的には楽観的なシナリオよりもできるだけ悲観的なシナリオで検証をすることをお勧めします!
今回の円安トレンドのシミュレーションも実際には乱高下しながら動くはずです。そのため結果としてはもう少しマイルドになるはずです。仮に、この考えを「楽観的」とした場合、乱高下無しで一方通行で一気に上昇するという「悲観的」なシナリオで検証するとより固いシミュレーションになります。
さて、リスクシミュレーションツールの使い方について説明をしましたが、いかがだったでしょうか?
特にトラリピを始めたばかりの方は、急激な相場の変動で証拠金維持率が著しく低下した場合、右往左往して、「この先どうなっちゃうの?」と何をしていいか分からず不安で慌ててしまうことがあるかもしれません。(実際、私もそうでした)
そういった時に、リスクシミュレーションツールの使い方を知っていれば、自分で悲観的な想定シナリオを立案して、実際に手を動かしてリスクシミュレーションツールを操作し「なるほど、この場合はまだ維持率そんなに変化しないな。」「このケースは赤信号だな。事前に対策を考えておこう」などのように数値として可視化することで冷静に状況を把握し、然るべき打ち手の検討をすることができます。
自動売買という性質上、どうしても守りの対策が後手になりやすいトラリピですが、この記事が皆さんにとってトラリピの守備力を上げるヒントになっていれば幸いです。
最後までどうもありがとうございましたー!